メタルフリーのすすめ

 お口の中から金属を失くす・金属を使わない「メタルフリー歯科治療」がここ数年世界的に加速傾向にあることをご存知ですか?そして何故、今、メタルフリーなのでしょうか?

【銀歯の寿命はおよそ5〜7年】

皆様のお口の中に銀歯は入っていませんか?また歯医者さんで詰めた銀歯が取れた経験はありませんか?保険治療で詰めた銀歯の寿命はおよそ5年程度と考えられています。統計によると、平均7年で使用している箇所に何らかのトラブルが発生し、やりかえられています。

【保険治療=安全、とは限らない】

保険治療で使用される銀歯の素材は金銀パラジウム合金というものです。成分は銀48%、パラジウム20%、銅17%、金12%、その他(亜鉛・イリジウム・スズ)3%で、このうち金以外は金属アレルギーを引き起こすリスクのある物質です。このような金属が歯科材料で使用されているのは、残念ながら先進国では日本だけ。海外ではパラジウムは身体に良くないことが広く認識されています。また年月を経て摩耗したり、溶けてくる(腐食する)ため、歯との間に隙間ができます。そのためどんなに高い技術で理想的な合着ができたとしても、素材の劣化は避けられません。次第に歯質との密着性が損なわれ、2次カリエス(むし歯になりやすくなります。

保険治療を選択すれば治療費を抑えることができます。しかしながら保険適用となる銀歯での治療は、見た目の悪さ・金属アレルギーの問題・2次カリエス発生の危険など長い目で考えると、決して安いとは言い切ることができません。

【メタルフリーという選択肢】

当院ではこれらを踏まえ、メタルフリー治療の選択肢があることをお伝えしています。また選択肢の中にも技工所に委託して精度良く作製するジルコニアやオールセラミック、院内で機械を用いて作製し費用を抑えることが可能なセレックシステム、プラスチック素材ながら隣接面などを高精度で充填するダイレクトコンポジットなど様々な治療法があり、患者様にあった治療提案をさせていただいています。

とある専門家の見解によりますと歯1本の価値は100〜150万円であると言われています。お口全体の歯の本数で換算すると驚くことに◯◯◯◯万円となります。生命の維持のための「食」を支える「歯」。健康な歯質を少しでも長く残すことで抜歯のリスクを回避し、長く健康な食生活を送りたいものですね。

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