こだわり03
では、これらの治療だけで十分と言えるでしょうか。
一時的には問題点が解決されることになりますが、治療したところが長持ちし、その他の部位にも新たに同じような問題が生じないと安心できるでしょうか。
虫歯や歯周病などで歯が悪くなったり、歯を失ったりする原因を、ただ単に歯磨きができていないからだとか、たまたまなってしまったとか安易に考えてしまってはいけません。
というのも、歯が悪くなる原因には主に「感染」と「力」の2つがあるからです。
虫歯菌に感染すると虫歯になり、歯周病菌に感染すると歯周病が進行します。
それらへの対策として最も大事なのは歯磨きをきっちりして感染を防ぐことです。歯科医院で治療をしても歯磨きがおろそかになれば根本的な改善にはならず再発の危険性が高くなります。
ただし歯磨きといってもすべての方が同じ条件ではありません。歯磨きのしやすさは歯並びに大きく影響を受けるからです。
いくらがんばって磨いても歯並びの悪い方は磨き残しをしやすく、歯が悪くなりやすいといえます。
したがってその問題点を解決するためには矯正治療が必要になってきます。矯正治療により歯並びを良くすることにより、清掃しやすい状態にすることは重要なことです。
日常において歯には当然、力がかかっています。食事、発音、嚥下の他、最も力がかかるとされる食いしばり、歯ぎしりは歯を悪くする大きな原因になっています。
歯にかかる力を咬合力といいます。
咬合力はすべての方にかかりますが、実はここでも条件は同じではありません。咬合力の強い方は、弱い方に比べると歯が悪くなりやすいですし、咬み合わせの悪い方は余計に悪くなりやすいです。
では、咬み合わせが悪いとはどういうことでしょうか。
歯には前歯と奥歯それぞれに役割があります。
咬み合わせが悪い方はそれらの役割を果たすことができず、歯にかかる力のコントロールができないために歯が悪くなっていきます。したがってその問題を根本的に解決するためには矯正治療や補綴治療(かぶせ物)が必要になってきます。
また、失った歯を放置していたり、動揺している歯を放置していると全体の咬み合わせに不調和を起こし、次々に歯が悪くなったり、失われていく傾向にあります。
失われた歯を元通りにすることはもちろんできませんが、それに最も近い機能を取り戻すのがインプラント治療です。当院ではこれらの現実を考え、場当たり的な治療ではなく将来を見据えた治療を提案しています。
ただし、これらには自由診療も含まれますし、外科処置や期間を要する治療もあります。
治療計画は患者様の生活環境や経済状態、年齢等にも左右されますので、治療方法はすべての患者様共通ではありません。
それらを考慮・反映し、十分なカウンセリングを行い、いくつかのプランの中から患者様の望まれる治療を選択していただきます。
当院のこだわり