何度も治療を
繰り返していませんか?
このような方に
唾液検査・
3DSをお勧めします
唾液の検査で、あなたの虫歯危険度(カリエスリスク)がわかります。
虫歯は主にミュータンス菌という細菌による感染症です。
ミュータンス菌が甘いもの(主に砂糖)をエネルギーとして作り出すネバネバ(グルカン)によって、歯の表面に細菌の被膜(バイオフィルム)ができます。
その結果、ネバネバの中の細菌が作り出す酸によって歯の表面が酸性になり、歯のエナメル質が溶かされて虫歯になってしまうのです。
ミュータンス菌は子どもの歯が生え始めた頃(1~2歳前後)、両親または身近にいる祖父母から子へ感染すると考えられています。3歳くらいまではなるべく感染の機会を少なくすることが大切です。
両親または身近にいる祖父母の口の中にミュータンス菌が多いと、それだけ子どもにうつる率が高くなりますから、ご家族みなさんで虫歯リスク判定の検査を受けることをおすすめします。
唾液検査は2種類あります。
通常、2種類の検査結果と歯磨き習慣など(問診)を総合して虫歯危険度(カリエスリスク)を判定します。
Dental Drug Delivery System
虫歯の原因菌であるミュータンス菌は、歯だけに付着して増殖するという性質があるため、歯だけに薬を使用することができれば、常在性のレンサ球菌を損なわずにミュータンス菌だけを選択的に減少させることが期待できます。
しかし、ミュータンス菌は歯の表面にバイオフィルムという細菌膜をつくって、飲み薬や塗り薬が直接効かない環境をつくっています。
また、口腔内に投与された薬は、すぐに唾液によって希釈・除去されてしまいます。
そこで薬の働きを最大限に発揮するように工夫された投与方法が3DSです。
この3DSでは、歯科衛生士による専門的な技術と器具を用いた歯面清掃処理(PMTC)を行って、バイオフィルムを完全に除去した後に、歯列にフィットしたトレーを用いて薬を一定時間歯面にのみ塗布します。
この方法なら薬が唾液で希釈されることなく、安全かつ確実に抗菌剤やフッ化物などの薬を歯牙硬組織のみに輸送・塗布することが可能です。